病気について
肺高血圧症とは、肺の中を流れる血管の中の圧が高まり、心臓に負担がかかるようになる病気です。発症初期には症状がわかりにくいのですが、進行すると息切れ、疲れやすさ、胸痛などを自覚するようになります。病気が進行すると心臓の働きの低下によって、死に至ることもある疾患です。
病気の原因について
肺の中を流れる血管が狭くなることによって発症します。膠原病や血栓などの原因がみつかる場合がありますが、明らかな原因が特定できない(「特発性」といいます)場合もあります。
治療について
肺高血圧症の治療には、①お薬や酸素による治療、②カテーテル治療、③外科的治療があります。いずれの治療も近年大きく進歩し、以前と比較して症状の改善が得られることが多くなっています。
一方で、肺の病気(間質性肺疾患やCOPD)に合併している場合など、特定の型の肺高血圧症では、治療が難しく、今後の課題となっています。