中谷先生のインタビューを掲載いたします。
回答1
ありがとうございます。
地元札幌開催でのYIA発表ということもあり、自分としては珍しく発表前にはプレッシャーを感じていました。同門の先輩・後輩の先生方が会場で応援してくださったことが何より心強かったです。
今回初めてYIA発表に選出され、よい発表、よいプレゼンテーションができるように準備してきたので、最優秀賞受賞という最高の形で今までの苦労が報われて率直にうれしいです。
回答2
他の先生方の発表も大変素晴らしく、新規性や独創性に富んだものでした。
もし理由を挙げるとするならば、当科で定期的に行うリサーチカンファレンスや発表の予行で先生方からいただいた数々のアドバイスのおかげだと思います。
カンファレンスでの質疑応答やディスカッションを通じて結果や考案についての理解が大いに深まりました。予行では難解な発表内容を『わかりやすく伝える』ためにどうすればいいか、特に循環代謝グループの仲間たちから具体的な指摘を多くいただき、スライドやプレゼンテーションの質が大いに向上しました。
また、直接ご指導していただいている辻野先生には、学会世話人としてお忙しい中にもかかわらず発表の直前までスライドのチェック、アドバイスをしていただきました。この受賞は呼吸器内科の先生方のご協力があって実現したもので、呼吸器内科の総合力を示したものと思っています。
回答3
肺高血圧症は治療法もこの二十年で大きく進歩し、その予後も格段に向上してきています。しかしその一方で、長期的予後を規定する因子・治療目標についてはまだ明確ではなく、臨床上どこまで治療を強化すればよいかという点については意見は定まっていません。
現在の私の研究テーマは『肺高血圧症における右心機能指標の評価方法について』なのですが、この研究は上記の問題を解決する一助になるかもしれません。肺高血圧症診療の礎の一部分でも貢献できればという気持ちで今後も研究を続けていこうと思っています。